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M10-R ブラックペイントがやってきた

2021,11,17








11月の初めにM10-R ブラックペイントが私のところにやってきました。




6月に予約を入れて、5か月近く・・・・やっとやっとの到着です。




コロナウィルスのせいで世界的に半導体が不足し、カメラを含む精密機械の生産がすいぶん遅れて、そのせいの納期の遅れだそうです。

それでも、ライカショップではお届けがクリスマス頃になるかもと言っていたので。11月初旬にお電話を頂いた時には、やけに早いサンタさんの到来にものすごく嬉しくて、こうしてブログにも書いてしまうことにしました。



さて、今まで私が愛用していた m10-pとどこがどう違うのかって・・・・なんで買い替えたのかって・・・・これはもう、多分カメラに興味のない方にはどうでもいいくらいマニアックな話かもしれません。



なにしろ外観を見比べると、サイズもデザインもまるっきり同じ、一瞬見ただけでは見分けがなかなかつきません。

実は、違うのは「塗装」だけです。


それだけのこと? って、普通の方は思われると思います。 そうなんです。

それだけのことに拘って、5か月近く待ち遠しく暮らして、今、壁を叩いて喜んでいます。

ちょっと、変な人の部類かも・・・・(笑)


M10-pは、全体が艶消しのクロームメッキ仕上げでしたが、

m10-r ブラックペイントはその名が示す通り真鍮に塗料でペイントしてあります。

ペイントなので表面が艶々した鏡面仕上げになっていますが、使い込んでいくうちにテカテカした鏡面の部分が薄く曇ってきて、ペイントが一部剥げてくると、そこに真鍮が覗いてきます。


その経年変化がそれはそれは魅力的なのですが、

今、届いたばかりの艶々の塗装も、またそれが、なんともはやとても美しいのです。

メッキでは出せない、ペイントでなければ出せない「艶々」な訳です。

クラシカルで、気品に満ちた、最高級の「艶々」です。


もちろん、leicaユーザーはそれぞれに愛機に思い入れがあるので、ブラッククロームがお好きな方、シルバークロームのツートンカラーがお好きな方もいらして、M10のマットな艶消しもまた良さがありますから・・・・・

だから、一概にこれが一番というわけではないのですが、

わたし的には、やはりブラックペイントが究極のM機の姿かもしれません。




次に、スペックの違いについて、私なりに感じたままを書いてみたいと思います。


スペック的な唯一の違いは画素数かと思います。

m10-pのセンサーが2400万画素だったところ、m10-rは4000万画素にアップしました。


これを良しとするか否とするかは、意見の別れるところでありますが、

この画素数の違いは、単に解像度が違うだけでなくて、明るいところから暗いところにかけて階調がかなり豊かになっているので、私は「良」の方に一票入れたいと思います。

特に、暗部の階調が豊かになっていて、黒潰れがほとんどなく、細かいディテールの再現性がすごく上がった気がします。ほぼ人間の目で見えている通りに写し取れているようにさえ思えます。


それに、解像度が増した分、かなり大胆なトリミングも可能で、これは、望遠が苦手なレンジファインダー機の欠点を補ってくれる利点となるように思います。

勿論、トリミングした写真と、画角の違うレンズを使用した作画とは別物であることには違いないのですが、とりあえず自分のイメージ通りの作品に仕上げたい時に、自由にクロップできることは強みになります。


leicaユーザーは時として撮って出しの写真を好み、後からのレタッチを嫌う方が多いのですが、アンリ・カルティエ・ブレッソンやユージン・スミスもトリミングを多用していたということですし、高解像度で画質劣化が少ないということであれば、まずはシャッターチャンスを優先して、撮影後に積極的に調整してみるというのも、新しい楽しみ方であると思います。


色味に関しては、m10-rはあっさりした色再現ですが、豊かな階調のせいですごく柔らかくまろやかなに仕上がってくるような印象を受けました。

leicaのセンサーの表現は、本当にどのカメラでも上品でありながら深いコクがあって、他社のカメラには追随を許さないと思っているのですが、m10-rの出す色は、M10-pよりもむしろm9のccdセンサーの色に少し近いような気がしています。



・・・と、ここまで、良い点だけを書いてきましたが、実は欠点もあるのです。


画素数が大きく写真1枚のファイルのサイズが大きくなった為に、連写速度が若干落ち、連写した時のバッファー能力も大幅に落ちました。

撮影速度そのものはm10-pが 5枚/秒だったものが、m10-rでは 4.5/秒になったくらいなので、実際にそれほど使い心地に差が出るという訳ではないようですが、

一度のバッファーで記録できる枚数が、m10-pは24枚、m10-rは7枚とのことで、本気で高速連続シャッターを切りたいユーザーにとっては、痛い点かと思います。


ただ、レンジファインダー機でそこまで本気の高速連続シャッターを切るかなと言うと、シチュエーション的にはあまりそういう場面はないかもしれません。



それよりも、高解像度になったが為のもっとも深刻なデメリットは、手振れの問題かと思います。


leicaのレンジファインダー機には手振れ防止機能が付いていないので、夕暮れなど少し薄暗くなってからの低速気味のシャッターでは、高解像度であるがための手振れ問題は大変重要な点であるかと思います。


m10-pで1/30秒が余裕だった方が、m10-rでは気を抜いたら1/125秒でもブレてしまったという記事も見かけましたので、これはかなり注意しなければいけない点だと思います。



そういう点では、私はまたもや「見た目にこだわって、使いやすさを犠牲にする」という選択をしてしまったようで、「やっちまったな感」がないわけでありません。(笑)

この点は、覚悟してカメラと向き合っていく必要がありそうです。




という訳で、相変わらずいかにもleicaらしく「すごく大好き・・・でも、ちょっと気難しくて扱いずらい」カメラとのお付き合いが始まりました。


至れりつくせりの機能を持った新型のミラーレスカメラを使わずに、leicaのレンジファンダーを使うという感覚は、ハイブリッドの新車に乗らずに、ひと昔前のガソリン車に乗るような感覚・・・と表現すればわかりやすいかもしれません。

スマートキーやボタン操作ではなくて、「イグニッションキーをグイッと回してエンジンをかける感触」とか、「サイドブレーキをギッと引き上げる感触」とか、もっと言えば「クラッチを踏んでギヤチェンジする」みたいな、機械と自分の一体感みたいなものです。


自分と一体なんだから、機械の欠点は私が補わなければならない、この快感・・・ん? 理解不能?

やっぱり、私は変な人かな?(笑)




・・・ここまで、実機を手にした感想を書いてきましたが、肝心の作品はというと、実は然撮れてないんです。(笑)


まだ少し忙しくて、撮影になかなか出られないので、

当分は、他機で撮影した過去の作品を載せていくことになると思いますが、

そのうち、m10-r bp で撮影したものを記事にしていけるといいなと思っています。



楽しみに待っていてくださいね。




***




今回 m10-r bp のポートレートを撮影した機材は、leica cl とsummicron 35mm f2 8elements

canada です。


このsummicron 35mm は、実は私が初めて手にしたleicaのレンズで、m9を購入した時に、カメラと一緒では現行のleicaレンズは高くて買えず、マップカメラの店員さんが薦めてくれたものです。

当時はleicaの事は右も左もわからず、とりあえずお財布の折り合いがつくという理由で選びました。

今では人気が出て、現行のleicaレンズよりずっと高くなってしまいました。

私は収集家ではないから値上がりはあまり関係ないけれど、今の価格だとなかなか手の出ないレンズなので、マップカメラの店員さんにはお礼を言わないといけないですね。


そういえば、私のもう1本の35mmレンズ、summilux 35mm f1.4 1st もcanada の製品なので、なんだかcanada leitz とはご縁が深いような気がしています。



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