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阿武隈川源流を訪ねて



<  撮影機材  Hasselblad X2D 100C Hasselblad XCD 38mm f2.5 >




前回の記事で書いた「熊のすべり台」から林道を30分くらい歩いて、阿武隈川の源流の川筋に着いた。


阿武隈川は宮城県仙台市より少し南側の岩沼市に太平洋への河口を持つので、漠然と安達太良山系辺りに端を発っする川のように思っていたのだが、実は、那須連山の端っこの旭岳に水源を持ち、福島県白河郡西郷村の原生林の中にその源流がある。


この辺り一帯は那須連山の火砕流によってできた溶結凝灰岩によって峡谷ができあがっているので、切り立った岩肌がとても美しい。

新緑の季節にも来てみたいが、この渓谷の白い岩肌によく似合うのはやはり紅葉の樹々のように思えた。


源流とは言っても、流れはすでに結構な川幅になっていて、水脈の流れとは言えない景観である。

本当の水源まで遡るには、甲子温泉の近くの甲子の森の原生林に踏み入らねばならなくて、今年は熊などの野生動物の動きが活発なこともあって、私にはとてもそこまでの冒険をする勇気がなかった。

いつか甲子の森へ出かける機会があれば嬉しいけれど・・・


源流に出会えるこの場所は、実は「熊のすべり台」から流れてきている黒土川との合流地点でもある。

黒土川は阿武隈川に流れ込む時に小さな滝を作っていて、この滝は通称「一休みの滝」と呼ばれている。





ここは街道ではないので旅人が一休みする場所である訳もなく、山仕事や漁で渓流を遡って来た人が一服する場所なのか、それとも、森の奥から流れてきた川が合流する前に一休みしているように見えたのか・・・

森の奥にあるのに、まるで人里の滝のような名称がなんだかユーモラスだ。

それにしても、この渓谷の滝はどれも穏やかで、荒々しさや猛々しさを微塵も感じさせない、優しい流れだ。



さて、この滝を背に振り返ると、阿武隈川源流と黒土川、二つの川を合わせた阿武隈川本流が静かにゆっくりと流れていくのが見える。






本流とは言っても、この辺りではまだその川幅は狭くて、これから福島県中通り地区を貫流しながら、社川、釈迦堂川、大滝根川などと合流し、次第に悠々と雄大な川に成長していくのだ。

そして、高村光太郎の智恵子抄にあるように、安達太良山の麓をきらきらと光りながら流れて、仙台平野の一端を形作ると、最終的には太平洋に注ぎ込む。


会津の人々を支え続けた阿武隈川の原点となる、心優しい森の佇まいに、ふと東北の人の暖かな心を感じた気がした。








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