< 撮影機材 hasselblad X2D100C Hasselblad XCD 55mm f2.5 >
観音沼には大小いくつもの浮島があって、その浮島と岸辺の間には水深の浅い水溜りがたくさんある。
浮島に生えているヨシやミソハギ、セリなどの植物は沼の水の浄化をしているようで、水溜りにはこんなに落ち葉が堆積しているのに、水に澱みがなくとても綺麗だ。
だからなのか、この沼の水溜りには、岩礁の潮溜りのようにたくさんの小さな生物が棲んでいる。
この時も小さなお魚や透き通るような体のエビを見つけて遊んでいた。
なかなかに素早かったり、あまりに小さかったりで、残念ながらカメラに収めることはできなかったけど・・・
その代わり、水溜りの端に小さな青空と太陽を見つけた。
小さくてささやかな世界の、小さくて可愛らしい空・・・
ちっちゃなエビ達がいつも見ている空だ。
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前回の記事でも「沼が好き」と言っておきながら、今更のように、ふと「沼って何ぞや」と思い、池と沼と湖の区別について調べてみました。
まず、池というのは、基本的には、溜池に代表されるような「人工の水溜り」の事をいうのだそうです。
ただ、人工の水溜りでも、例えばダム湖や、観光地などでは人工でも『○○湖』というような名前をつけていることがあるので、あまり厳密に定義しているわけではないようです。
次に沼と湖の区別ですが、慣例的には、「水深5m以下が沼」、「水深5m以上が湖」。
正式な定義では、「水底が沈水植物で覆われているのが沼」「沈水植物の生えていない水底を持つのが湖」・・・沈水植物とはいわゆる水草のことです。
水草は光合成をしているので水深5m以上では生存できず、その結果、「5m以下が沼」、「5m以上が湖」ということに繋がるようですね。
なんだか呆気ないというか、情緒に欠けた結論です。
湖の神秘的な雰囲気とか、沼のおどろおどろしたちょっと怖い雰囲気とか、池ののどかで平和な雰囲気とか、そういうのは全然関係ないんだった・・・(笑)
知らない方が良かったような無味乾燥な定義のお話でした。
私流定義では
原生林に囲まれている、竜神や妖精が棲んでいるような神々しくて美しい水辺が「湖」
泥炭の水辺が続く、少し薄暗くて魔界に繋がっているようなダーティな場所が「沼」
たくさんの小さな生物が平和に暮らしていて、明るい長閑な里山にあるのが「池」
ちょっと曖昧ですけれど・・・
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