< 撮影機材 Hasselblad 907X 100C HasselbladXCD 38mm f2.5 >
今回の雪探しの宿は、阿賀川沿いにある湯野上温泉という、小さな温泉町だった。
阿賀川は栃木県と福島県の県境に位置する荒海山に源を発し、南会津から会津盆地に流れ込む川だが、会津盆地を抜け出る会津西部辺りで、猪苗代湖から流下した日橋川と、尾瀬沼から流下した只見川に合流し、流量を増しながら山間部の渓谷を縫うようにさらに西を目指す。
そして、新潟県に入ると、阿賀川は阿賀野川と名前を変えるのである。
湯野上温泉から大内宿に向かうには、国道121号線をこの阿賀川に沿って北上してから、阿賀川の支流、小野川に沿って湯野上会津高田線という県道で西に向かう。
この湯野上会津高田線は渓流沿いの山道なので、趣があって、車を走らせながら終始渓谷の流れに気を取られる道だ。
健脚だったら歩いたら楽しいかもと思うけれど、実際は登り坂が延々と続くし、寒いし、暖かい車の車窓から見るからそう思うだけなのかもしれない。
遅めの朝だったけれど、まだ粉雪が相当の量で風に舞って煙っていたし、気温も低かったので、行き交う車の中でもわざわざ停車して渓流の写真を撮る物好きは、私くらいだった。
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